社畜は世間に生ける【肉機械】なのか?
『肉機械』
このようなグロくて、過激で吐き気を催すイメージを喚起する言葉が
作品の中に頻繁に出てくる書籍がある
「現代文学のモンスター」の異名をとる。
ウラジーミル ソローキン、 Sorokin,Vladimir
『氷』三部作
である
この作品の主要なキーワードは
【シベリア・ツングース上空での隕石が爆発】
ツングースカ大爆発 - Wikipedia
そして
【氷】
この近代ロシアの作家が世に出した
この作品のなかで最初に
『肉機械』
という言葉が出てくるのは
出版順でいえば、最初に出版された二作目の
『氷』
なのだが
ストーリー的には次ぎに出版された
物語の時系列では最初に当たる
『ブロの道』
の中盤少し前の
『氷』
の項以降に頻繁に登場する
※ややこしいが、最初に出版された二部の
『氷』から読み進めると、その経緯が
一部の『ブロの道』で説き明かされるという
読み方ができる。もちろん時系列に沿って
一部から読んでみるのも良い。
三部目である
『23000』
は未読であるが
先の二部を読む限り
ただのアナーキックファンタジーでは
片付けられない何か?
を読後に残す
『肉機械?』
『私のこと?』
『私は肉機械なのでは無い!』
という流れで、潜在的に自分と照らし合わせながら、過激なSF作品として楽しめるのだが
都市伝説的なファンタジーとして楽しみながらも、この作品を読んだ後は
『肉機械』
という言葉が
ふとした瞬間、心の奥底から沸き上がることがある
『肉機械は満員電車に、次々と詰め込まれる乗客であり自分なのだ』
そして
『自分もそれらの肉機械と共に、社会の呪縛から解き放たれることなく、今日もまた流されて行くのだ・・・』
と・・・・
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【ツングース隕石探検隊に参加した青年が巨大な氷を発見し、真の名「ブロ」と「原初の光」による創造の秘密を知る。最初の覚醒者の物語。】
— 佐藤幸 (@BIBLIOTHEQUEa) 2016年9月28日
ウラジーミル・ソローキン『ブロの道: 氷三部作1』https://t.co/hYXSQIbrWm
ウラジーミル・ソローキン『23000』読了。氷三部作ついに完結。二万三千人の光の兄弟よ集結せよ!心臓 <こころ> で語れ!光にむかって!幸福にむかって!憐れな肉機械たち!最初から最後までヤバいとしか言い様のない。前の二冊とはまた違った凄さがあり最後はただただひたすらに圧倒。
— 雨空 (@ama_zora) 2016年9月26日
今日は29日なので「肉の日」とお肉を食べました。肉といえば、おそロシアの偉大な作家、ソローキンの<氷三部作>での人間たち=肉機械、を思ふ編集であった。。。https://t.co/NZjvWAaHaU
— 河出書房新社 翻訳書 (@kawade_honyaku) 2016年9月29日
予算はみっちり使ったよね。
— araya@C91作業中 (@araya_1211) 2016年9月25日
ソローキンは最初に『23000』だけ買って、のちに『青い脂』の文庫を買いに戻ったのよね。
わたしが次に読むべき小説はソローキンだわ。まだ『氷』しか読んでない。
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